徹底解説!コインパーキングの機械にある3つの種類とは?
コインパーキング経営ではまず、「どんな種類の機械が必要なのか」を知り、最適なものを導入することが大切です。では、コインパーキングの機械にはどのような種類があるのか?大きく分けて、以下の3種類があります。
- ロック式
- ゲート式
- 前払い式
それぞれ仕組みの違いや、異なるメリットデメリットがあるため本記事では、これらコインパーキングの機械について解説します。「自分の土地に適した種類はどれだろうか?」と考えながら読んでいただくと、最適なものが見つかるでしょう。
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最もよく見る「ロック式」のコインパーキング
コインパーキングの機械の種類として最もよく見かけるのが「ロック式」です。数台〜30台ほどの駐車場を確保しているコインパーキングに多く見られます。駐車するとロック板が上がり、精算を済ませるとロック板が下がり出庫できるため、利用者は速やかに出庫する必要があります。
また、ロック式の中にもいくつか種類があります。
- 後輪のロック板が上がるタイプ
- 車室前方のロック板が上がるタイプ
- 地面に埋め込まれたロック板が上昇するタイプ
ロック式のメリット
利用者が清算を済ませない限りロック板が下がることはないため、「乗り逃げ防止」になるのがロック式のメリットです。ただし、ロック板を無理やり乗り上げる利用者も中にはいるため、監視カメラや照明を設置しておかなければトラブルに対処できないので注意してください。
ロック式のデメリット
デメリットは「ロック板にトラブルが起きると利用者が出庫できなくなること」です。機械設備なので、何らかの原因によってロック板が下がらなくなるケースもあります。その場合、修理が終わるまで利用者は出庫できず迷惑をかけることに。
精算を済ませた利用者がロック板のトラブルに気づかず出庫しようとして、自動車に傷が付くことも考えられます。この場合、損害賠償が発生する可能性があるのでデメリットもしっかりと念頭におきましょう。
こんな方におすすめ
もリスクを抑えたい」という方です。
ロック板のトラブルをデメリットとして紹介しましたが、発生確率は低いのが事実です。定期的なメンテナンスを怠らなければトラブルが起きることはまずないため、メリットの方が際立ちます。「リスクを抑えてしっかりと収益を得られる」ことを考慮すれば、土地活用を検討している一般の方向けのコインパーキングです。
商業施設に多い「ゲート式」のコインパーキング
商業施設等でよく見られるコインパーキングの機械が「ゲート式」です。文字通り、コインパーキングの出入り口にゲートが設置されています。入庫の際はゲート前の機械から駐車カードを受け取り、出庫の際に駐車カードを機械に挿入して精算をします。
大型のゲート式コインパーキングでは施設内や駐車場内に別途精算機が設置されており、事前精算を行った上で出庫できる仕組みを取り入れているところが多いでしょう。また、ゲート式では以下4つの機械を設置する必要があります。
- バーを昇降するゲート機
- 駐車カードを発行する発券機
- 駐車料金を徴収する精算機(事前精算機)
- バーを受け止めるバーキャッチャー
ゲート式のメリット
ロック式コインパーキングとは異なり、駐車スペースに関係なく4つの機械さえ設置すれば駐車場として機能します。したがって駐車可能台数が多いほど1台あたりにかかるコストが安くなるのがメリットであり、大型商業施設や空港なので採用されています。
ゲート式のデメリット
デメリットは渋滞が起きやすいことです。たとえば、出庫しようとしている利用者が高額紙幣しか所持していない、駐車カードを紛失してしまったなどのトラブルが発生すると、出庫までに時間がかかり渋滞が起きる可能性があります。
したがって駐車可能台数が多いコインパーキングでは、出入庫口を2つ以上設置するなどの工夫が必要です。
こんな方におすすめ
ゲート式のコインパーキングは簡易的な機械を設置するため、ロック式と比べてトラブルも多くなります。そのため日常的にメンテナンスができる商業施設などに多く、数台〜30台以内での駐車スペースではメリットが薄くなります。
一方で、駐車可能台数を30台より多く確保できる土地を所有している場合はコストを大幅に抑えられるためおすすめです。ただし、頻繁なメンテナンスが必要なので管理費もしっかりと計算に入れてから導入可否を検討しましょう。
初期投資を抑えるなら「前払い式」のコインパーキング
前払い式は、近年の土地活用で導入が増えているタイプのコインパーキングです。設置する機会は前払い精算機だけ。必要に応じて監視カメラも設置します。駐車スペースが小さくても低コストで導入できる、砂利敷きの土地でも導入できるなど、ロック式やゲート式と違った特徴が多いコインパーキングです。
利用者は駐車後に前払い精算機で支払いを済ませ、発券されたチケットを車内のダッシュボード上など見えるところに置いておきます。事前に規定料金を徴収し、決まった時間内に出庫してもらうという仕組みです。
前払い式のメリット
前払い式コインパーキングのメリットはやはり「初期投資を安く抑えられる」ことです。設置する機会は前払い精算機だけ。また、砂利敷きの土地を舗装する必要がなく、トラロープで駐車スペースを仕切るだけで良いのでロック式とゲート式に比べると圧倒的に低コストです。
「初期投資を安く抑えられる」というメリットは、言い換えれば「損益分岐点が低い」ことでもあります。これにより都心部でなくてもコインパーキング経営を成り立たせられるのも、前払い式のメリットでしょう。
前払い式のデメリット
ロック板やセンサー、あるいはゲートを設けるわけではないので不正利用されやすいのが前払い式のデメリットです。とりわけ監視カメラを設置しない前払い式コインパーキングでは、無断駐車される可能性があります。
また、事前精算なので駐車料金によっては30分以内の駐車は割高になるケースが多く、都心部では利用されづらいデメリットもあります。
こんな方におすすめ
郊外に土地を所有しており、なおかつ初期投資を安く抑えたいという方におすすめです。ロック版・ゲート関連のトラブルも発生しないため定期的なメンテナンスは不要であり、管理費を安くできるのも良い点ですね。
不正利用が起きやすい分、利用者の良心に期待しなければいけない部分も周辺地域の治安が安定しているかどうかも考慮しましょう。
コインパーキング経営は正しい選択がキモ!
改めて、コインパーキングの機械の種類ごとにメリットデメリットをまとめておきます。
メリット | デメリット | |
ロック式 | 乗り逃げ防止効果が高く、駐車料金をしっかりと徴収できる | ロック板のトラブルにより利用者に迷惑をかけることがある |
ゲート式 | 設置機械が少なく、駐車可能台数が多いほどコストが下がる | 清算トラブル、駐車カード紛失などにより渋滞が起こることがある |
前払い式 | 初期投資が安く、損益分岐点が低いため郊外にも導入しやすい | 不正利用される可能性が高い |
コインパーキング経営では、所有している土地の広さや立地、それに応じてどれくらいの初期投資と管理費用が発生するか、さらにどれくらいの利益が見込めるかを踏まえて正しい種類の機械を導入することが何よりも肝心です。
また、キャッシュレス決済が増えている時代なので、クレジットカードや電子マネーといった支払いへの対応可否も判断しておきましょう。焦らずじっくり検討し、正しい選択で利益の出るコインパーキングを目指してください。
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