傾斜地の土地活用なら、駐車場がおすすめ!【造成工事費用の内容と相場を解説】

傾斜地の土地活用なら、駐車場がおすすめ!【造成工事費用の内容と相場を解説】

土地活用をするにあたって、コインパーキングや月極駐車場といった駐車場経営は、まず初めに思い浮かぶ選択肢の一つと言えます。今回は、傾斜地を利用した駐車場経営を行う場合の初期工事費用について解説していきます。

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傾斜地で駐車場経営をすることは可能か?

一般的に結論を先に言ってしまうと、傾斜地で駐車場を経営することは可能です。ただし、駐車場にするにあたり、事前の調査や造成 工事が必要になるので、ご紹介していきます。これらの調査、工事を怠ると、法律や条例の規制に引っかかってしまう場合があるため、ぜひ一度確認してみてください。

造成工事とは

造成工事とは、もともと別の用途で使われていた土地や、傾斜になっている土地などについて、住宅を建てるなどの新たな用途で使えるようにするための工事です。
杭を打って地面を安定させたり、切土・盛土によって地面を水平にしたりする工事のことを指します。

造成工事造成工事の手順

造成工事の主な手順は、地盤調査→整地→伐採・伐根→(地盤改良)→土盛・切土→土止・擁壁工事となります。
これから、各手順の詳しい内容を解説していきます。

地盤調査

まず、駐車場を建てようとする土地の地盤調査を行います。この調査を行う理由としては、後の土地改良の工程で、地盤改良工事の必要性を判断する重要な判断材料となるからです。
主な調査方法はボーリング調査とSWS試験(スウェーデン式サウンディング試験)です。

調査方法調査日数価格
ボーリング調査1日~数日約25~30万円
SWS試験半日~1日約5万円

調査日数と価格の比較から、地下駐車場を作らない限りは、SWS試験で調査を行うのがおすすめです。

整地

整地工事とは、「地ならし」とも呼ばれ、凹凸のある土地を平らにする工事です。この際、土地にコンクリートがらや石、草などが残っていた場合は取り除き、その土地の表面をまっさらな状態にします。

伐採・伐根

工事の邪魔になる木や草を除去する工程です。この工程では、生えている草木を根っこから掘り返して除去します。
この工程を行わないと、後からアスファルトを割って木の根や雑草が出てくることがあり、そうなると土地が崩れやすくなってしまいます。

地盤改良

事前の調査で地盤が弱いと診断された場合、地面を固定するための地盤改良工事を行う必要があります。工事の方法としては、主に鋼管杭という杭をたてて、強い地層に地面を固定するという方法が採用されています。

切土・盛土

切土とは傾斜地の斜面を削って土地を水平にする工事です。反対に、盛土とは傾斜のある地面の上にさらに土を盛って、土地を平らにする工事です。一般的に、盛土は人工的に盛った土のため、地面が地盤より軟らかく、滑りやすいため、洪水や地震などの災害に弱いとされています。特別なこだわりがない場合は、切土で斜面を水平にするとよいでしょう。

土留・擁壁工事

土留とは、切土によって生じた土壁や、盛土で作った地面が崩れてしまうのを防ぐために、コンクリートブロックや位置によって壁を作ったり、杭を打ち込んだりすることです。
擁壁工事とは土留の工法の1つで、土留壁を作ることによって、土や地面の崩れを防ぐ工事を指します。この工事を行うことで、土砂崩れを防止します。

造成工事の費用相場

ここまで、各工事の概要について説明してきました。続いては、これら各工事の費用相場について見ていきましょう。
土地の状態や地域によって多少の格差があります。下の表では、北海道、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の各地方国税局が出している「宅地造成費の金額表」をもとに、各地域の傾斜地における造成費の総額を比較しています。
この表に記載されている金額は、整地費、盛土費、土留費の合計金額です。伐採・伐根費が含まれていないため、伐採・伐根工事を行う場合は、この金額に「1000円/㎡」を加算してください。

傾斜が急でない土地なら造成工事をしなくてもよい?

工事費用の相場を見て、「思っていたよりも高いな…」と感じた人もいるのではないでしょうか。そんなに急な勾配のある土地でない場合、「いっそ傾斜のまま駐車場にしてしまってもよいのでは?」という声もあるかもしれません。
これから、傾斜地のまま駐車場としてその土地を利用した場合、どのようなデメリットがあるかをご紹介します。
傾斜が1~5度程度の緩やかな傾斜で、半日~1日程度の駐車であれば、大きな問題はないと言われています。しかし、日常的にあるいは2~3日以上駐車する場合、下記のようなトラブルが発生する可能性があります。

  • エンジンオイルが偏る
  • 車体が変形する。
  • タイヤの寿命が短くなる。

自分の車を停めるだけであれば、大した問題ではないかもしれません。しかし、駐車場経営をする場合、万が一そこに車を停めてくれたお客様の車にこのような不具合が生じた際に、トラブルとなる可能性があります。そのため、駐車場経営を行う際は、きちんと造成工事を行うのが無難です。

その他に注意すべきポイント

事前調査で、自分がこれから駐車場にしようとしている土地が「急傾斜地崩落危険区域」に指定されていないか確かめましょう。「都道府県名+急傾斜地崩落危険区域」で検索すると調べられます。
もし、この区域に当てはまっていた場合、造成工事を行うにあたって都道府県知事の許可が必要になります。また、崩落対策工事が義務付けられますので、通常の工事より費用が高くなります。ただし、このような土地の造成を行う場合は、自治体から補助金が出る可能性がありますので、そちらも併せて覚えておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は、傾斜地で駐車場経営をするにあたって、最初にかかる土地造成の工事費用についてご紹介しました。
傾斜地の土地活用をするなら、初期費用のみで、その後のリスクが少ない駐車場を経営するのがおすすめです。特にロック式のコインパーキングは小さな土地でも少ないリスクで十分な収益を出してくれます。
もし、傾斜地で活用が難しいと思っていた遊休地があるのであれば、ぜひコインパーキング経営を始めてみてはいかがでしょうか。

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