不動産投資という言葉を聞くと、どんなイメージがありますか？

• アパートやマンション、一戸建てや区分マンションなど居住用の物件を所有して家賃をもらう
• テナント用のビルを所有して事業者に貸し出して家賃をもらう

いずれにしてもこのように大きな建築物を建てて貸し出すことをイメージする人が多いです。そのような投資は、銀行から多額のお金を借り入れる必要がありなかなか投資初心者にはハードルが高いです。

そのような初心者の方にお勧めしたいのがコインパーキング経営です。
具体的にコインパーキング向いている人のタイプを3つ挙げます。

コインパーキング経営に向いている人３選

①初期費用を抑えたい人

コインパーキング経営は、アパートやマンション建設と比較して、初期投資を抑えることができます。車止めや精算機、ゲートなどの比較的小さな設備の導入のみで経営を始められます。大きな建物を建てる必要もありません。また、リースなどを上手に活用することで初期段階での手出しを押さえることも可能です。

銀行から多額のお金を借り入れて投資をする、ということに心理的ハードルがある方にはコインパーキング経営はうってつけの投資手法です。

②短い期間でもとりあえず土地活用したい人

一つ前の初期費用が抑えられることとも密接に関係しますが、コインパーキング経営はそこまで大きな設備や工事も必要なく、短期間のみ一時的な経営での撤退も可能です。

「将来的に売却やアパートなどの土地活用も考えてはいる。でもなかなか本業が忙しくて時間をかけて検討することができない」という人が土地を寝かせておくのももったいないのでコインパーキングにしておく、という選択肢を一旦選ぶこともできます。

そしてコインパーキング事業が思いのほかうまくいき、それがお好みであれば続けてもよいです。もしくは設備を取り払って、アパート・マンションなどの建設を考えてもよいです。

③マンションやアパートなどは建てられない狭い土地を持っている人。持っている土地にスペースが余っている人

何も40台も50台も車を止められるような広い土地だけがコインパーキングの候補地とは限りません。車が一台止められる、バイクが数台止められるだけでも十分にコインパーキング経営はできます。

駐車場としての需要がある環境であれば、止められる台数に関係なくコインパーキング経営を検討してみる価値はあります。

それでは、こんな土地や場所でもコインパーキング経営はできる、という土地の種類を具体的に解説していきます。

こんな場所でもコインパーキングはできる

一般的には商業地や駅前の近くなどが需要が大きく向いている土地と思われていますが、そのような土地だけが向いているわけではありません。

①住宅街

住宅街、と聞いて「え？」となる方も多いです。住宅街に住む住人はそれぞれ自前の駐車場を住居に持っているはずですので。

でも配送業の人や住宅のリフォームなどを行う業者、ハウスクリーニングを行う業者など、住宅街に訪れる法人の需要は底堅いです。コロナ禍で観光地近くのコインパーキングなどは需要が落ち込み経営に影響がでましたが、法人需要は影響が限定的でした。

親族から相続した一戸建てなどもすぐに売却するのでなく、建物を壊してコインパーキング経営をしながら、戸建用地としての販売をすれば、安く叩き売る必要もなくなります。

②ビルやマンション・アパートの駐車場

ご自身ですでに所有されている物件（ビル・マンション・アパート）の駐車場の一部をコインパーキングとして活用することも可能です。

昨今個人が自動車を持つことが少なくなり、所有物件の駐車場が余っている、などということはありませんか？そういった眠っているスペースを収益につなげることで物件全体の収益性が向上し、不動産経営が楽になることもあります。

③月極駐車場

月極駐車場の一部空車となっている部分をコインパーキングとして経営することも可能です。こちらも個人が所有する車の台数が減少するにつれて厳しくなってしまった月極駐車場を救う方法です。

④個人住宅の駐車場

個人の一戸建て住居でも経営は可能です。

以前は車を2台持っていたが１台手放した、もしくは自家用車をもたなくなったご家庭の駐車場でもコインパーキングは経営可能です。
もし駐車場が空いていて無駄なスペースになっていたら検討できる可能性はあります。

コインパーキングを始められる土地かを判断する最も重要なポイント

このようにどんな土地や場所でもコインパーキングを経営することは可能です。
それではご自身でお持ちの物件や土地でコインパーキング経営で収益を出すことができるかどうか見極める重要なポイントについて解説します。
それは、「需要と供給」です。

近くに商業施設や観光地があったとしても、その施設自体に無料の駐車場が十分にあれば、近隣でコインパーキング経営をしても満足のいく収益を上げることはできません。

最も簡単に需要と供給を見極めるためには、近隣のコインパーキングの経営を観察することです。いつも満車に近い状態になっているか、車両の入れ替えはよく起きているか、といったようなポイントを注意してチェックしてみましょう。

まとめ

今回の記事のまとめです。
まず、コインパーキング経営に向いている人はこんな3タイプの方たちです。

1. 初期費用を抑えたい人
2. 短い期間でもとりあえず土地活用をしたい人
3. 狭い土地でもすでに持っている人。

このような方たちにとってコインパーキング経営はとても始めやすい投資手法です。
一般的には商業地や観光地の近く、ビジネス街など人の出入りが多いイメージのある土地しかチャンスがないように思えるコインパーキング経営ですが、そんなことはありません。

住宅街などでも訪問営業や配送業、リフォームや建築業など法人が出入りをすることが多い場所であれば、コインパーキング経営は十分可能です。

コインパーキング経営もアパート・マンションといったほかの不動産投資手法と同じく、その土地が最大限収益を生むために稼働率をあげるビジネスです。相続などで得られたすでに所有されている物件を眠らせているのはもったいないです。
土地に働き稼いでもらう手段の一つとしてコインパーキング経営は一つの有効な方法ですので、ぜひ検討してみてください。